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専門外来

朝起きられない(起立性調節障害)

思春期はホルモン的に睡眠時間が後退する(睡眠時間が遅くなる)時期です。そのため、誰しも朝が弱くなる傾向にあります。ですが、朝起きるのにものすごく時間がかかる、体がだるくて起き上がれない、学校に行けない/遅刻してしまうなどの症状があれば、一度受診した方が良いでしょう。ホルモンの病気が隠れていることもあります。

当院では最新式の起立性調節障害診断のための自動血圧計を採用しており、細かな診断が可能です。

起立性調節障害は自律神経系の病気ですが、体の病気が隠れていることもあります。
初診時や経過観察時には採血を行い内科的疾患がないかをチェックすることがあります。
今まで採血などをされている方は必ず検査結果をお持ちください
基本的にはいちど臨床心理士によるカウンセリングを行います。
他にも、頭痛がある場合は頭のMRIなど画像診断を併用することもあります。

思春期特有の病気で、必ず良くなっていくのですが、
薬ですっきり治る方ばかりではないので、見守ることがとても大切になります。

良くなっていくまでに、本人の自己肯定感をいかに維持していくか
良くなった時に精神的に安定していてきちんと社会復帰できるかが大切になります。

本人もご家族もつらい時間が続くこともありますが、焦らず治療を続けていくことが大切です。

夜尿症

夜尿症は、5歳を過ぎても月1回以上のおねしょが3か月以上続くときに診断されます。

実は、大人になっても1%の人が夜尿が残っているとも言われています。
夜尿は、自己肯定感をとても下げると言われているので、できれば治した方が良いでしょう。

最近では早めの治療(8歳までにはじめる)が予後が良好(きちんと治りやすい)と言われています。

とはいえ、家族や本人のやる気が必要なことがありますので、受診前にご家族で話し合ってみてください。

5歳であれば様子を見ていてもいい事もありますので、ご心配でしたらまずはご相談ください。

おねしょがない期間が今までに半年以上あった方は二次性夜尿症と言って、
腎臓などの病気が隠れていることがありますので、大きな病院にご紹介させていただくことが多いです。

こどもの発達が気になる

当院では6-7か月健診、9-10か月健診、杉並区の1歳半健診を無料で受けることができます。
(受診票がある場合)

健診などでも発達の相談をお受けできますが、それ以外の診療でも発達が気になる場合はご相談ください。

デイケアなどがご希望、細かい検査が必要な場合は病院にご紹介も可能です。

当院の発達相談に受診していただく方には当院の外来に加えて
発達相談センター、スクールカウンセラー等へご相談いただき、発達検査を受けていただいたりと
当院以外の施設の利用も併用していただく必要があることをご理解ください。
(2024/7/6のお知らせをご参照ください)

※現在、初診の希望者が多い等の理由で、初診の受付は杉並区、中野区在住の患者様とさせていただきます。

夜泣き・疳の虫

夜泣きは小児科で相談するものではないと思われている方も多いですが、
薬で改善することもあります。

困っている場合は一度ご相談ください。

体重がふえない、食べない

院長も子どもの食卓には苦労していますが、子どももたくさん食べる子、あまり食べてくれない子と様々です。食べてくれない、体が細いなどでもご相談ください。食事量のチェックから、必要であれば検査で栄養状態のチェックをしながら健やかに成長するためのアドバイスをさせていただきます。

食べない子の代表的なパターン

①エネルギー必要量が少ない
②燃費がいい
③のんびり屋さん
です。

①と②は、必要が少ないから、小食に。③はこだわりが強いので、偏食が出やすく、食べないことが多いというパターンです。
身長が伸びているかがひとつのチェックポイントになります。ある程度伸びていたら、成長に必要な量はある程度まかなえている証拠だから、そこまで神経質にならなくて大丈夫なことが多いです。
離乳食期から食べる量の個人差が出てきます。お友達と比べて少なくても、その子にとっては足りている、ということも少なくありません。焦らずに早めに相談していただくと親御さんも安心できると思います。大体の子は採血しても栄養不足ということはあまりありません。

子どもの食事のポイント

日本で乳幼児が足りなくなりやすい栄養素は、鉄分とカルシウムです。我が家でも、この2つとたんぱく質は意識して摂るようにしています。
母乳は鉄分が少ないことが多いため、完全母乳育児にこだわりすぎると、子どもが貧血になることもあります。牛乳好きで大量に飲んでいると、牛乳はカルシウムはありますが鉄分は非常に少なく、血液を作るのを妨げることもあるため要注意です。白米ばかりだと、貧血や脚気(ビタミンB1欠乏症)になることもあります。貧血になると、風邪をひきやすかったり、イライラしやすかったり。脚気は、倦怠感や食欲不振が出やすくなります。
アレルギー対策としても、離乳食は量は少しで大丈夫なので、食材の量は増やしていきましょう。
ちゃんとした食卓にしようとがんばって不機嫌になるより、手抜きして食事の時間を楽しむ方が大事です。「食事は楽しいもの」がお子さんに印象づけられるといいと思います。

肥満

肥満は今、世界的に問題になっている子どもの病気のひとつです。小児期に肥満になると、大人になっても肥満が続くことが多く、それだけ生活習慣病のリスクも高くなります。
肥満になってしまう病気が隠れていることもありますし、食生活の改善で良くなってくることもあります。まず相談していただき、家庭と医療で一体となって解決していきましょう。

学校に行きたがらない、不登校

不登校は中学時代がもっとも多いですが、小学校低学年からあります。いじめなど人間関係が原因の時もありますが、病気が隠れていたということもあります。一度小児科でご相談をおすすめします。